荷内思考開発所

ありがちなことばでありがちなことものを考えてみる

長い長い夏休みの終わり

自分は20代後半からそれはそれは長い長い夏休みを過ごしていた。 そろそろ終わらせてもいいかな、と思う時が来た。5年ぐらい模索していたかな。 それではそろそろ人生の始業式ということにいたしましょうか。 十分夏休みは長かったから。そろそろ、準備はで…

想起できる次元の話

八次元までは明確にイメージできるよなーといったことを考えていた。 どこかのタイミングでまとめて小論文だかそのようなものにしたいなーと漠然と夢見ていたのだけれど、そんな機会もなく思いついてから数年たっていた。 さっきたまたまこの記事を見かけて…

かつての「世界地図」はいまでは地球地図になった

「中国は王様になりたいのではなかろうか」 最近の中国の行動を見ていてそう思った。 ユーラシア大陸の一角、中国はすでに肥沃な大地を領有している。その上で、国境を接する複数の地域の領有権を一度に主張するのは何が目的なのだろうか。 なぜ日本の諸島を…

ユヴァル・ノア・ハラリ、オードリー・タン対談「民主主義、社会の未来」を読んだ感想

community.exawizards.com 特にブログで書くつもりもなかったんですけど、後半が興味分かかってので感想を。 ──仏教の輪廻と涅槃みたいなことを言っているなあ。 本文中でいうと、 社会の不平等を測る)ジニ係数のように、痛みや苦しみに最も近い個人がどれ…

地上のInferno(地獄さながらの光景)

Into the inferno をNETFLIXで観ました。 すごい良かったです。 www.youtube.com 《以下ネタバレ》

架空的歌詞ごっこ

創作論 昔は絶対的な神様がいてその息吹を信じてた。今はもういないと信じている。筆は動機を見失い。もう虚空すら彷徨わない。 その意志はどこに。 唯一生きていた表情が描けなくなった。コピペとAIで済ますのだ。客はどうせわからない。分かってるしょせん…

芸術論について

ありとあらゆることは無意味だ。 ある作品があるとしよう。 そこには何かを思想を吹き入れた誰かはいないとする。 しかし鑑賞者はつい心を動かされてしまったとしよう。 そんなとき。 鑑賞者はそこに誰もいない、何の意図も意志もないということを受け入れた…

自分は標準的な人とはかなり違うんだなあということを認識しつつある。

最近、自分は標準的なモデルケースとなる感性を持った人とはかなり違うんだなあということを認識しつつある。 まさかそんなことはあるまい、中二病の一環だろうという客観認識を持とうと努めていたところだったのだけれど、最近のあれやこれや、人々の行動や…

読書記録 2020/02/21

「桐島、部活やめるってよ」という本を読んだ。映画は観ていない。 二回目の「宏樹」パートを読み、これをリアルタイムで、あるいは朝井リョウがこれを書いた年齢である20歳前後にこの小説を読んでいなくて良かったと思った。 当時の自分だったら、自分と…

某実写映画からみる表現の自由について

いま、巷で話題になっている?単館系の低予算っぽい雰囲気の商業映画につきまして、ちょっと思うこと、そして解決策として提案したいことがあったので記事を書きます 人を傷つけかねない表現は「市民の声」なり「当事者の声」なり「公権力による圧力」によっ…

資本主義におけるAI活用の目的地を先に合議的に決めておいた方がいいと思った話

ちょっといろいろあって、いまAI(※1)と芸術の融合みたいなことの前線近くにいるんですけど、興味深い事実を知っていろいろ発見があったので、ちょっとばかりシェアします。 めっちゃ長くなったんで要約を先に書いておきます。 《本記事の要約》 AI利…

世のため人のため

世のため人のために何かを成し遂げようと思っていたけれど、「世のため人のために何かを成し遂げようと思ってこれを作っている」というと何を言っているのだというふうな視線に晒される。 世のため人のためという抽象的な相手に対して何か善行を行いたいとい…

twitterからの覚え書き

僕は極めて常識人なんですけど、ただ属性が極めて特殊なので、リアルだと周りが勝手にこういうものが好きでこういう性格だろうと勝手に決め付けた挙句それを前提にコミニュケーションをされて、いや貴方の認識間違ってるよと指摘するとキチガイと認定され石…

レベルアップとともに、また変わってきた、見渡せるようになった水平線の姿

また見渡せる世界が変わってきた。という感じ。 「創作意欲がなくなった」というより、世界への期待が無に達したという感じが近いかもですね。 誰かのためでなくただ作品を作って公開するということが難しくなってきた。あくまで個人的な内面の事情である。 …

ロキノン

なんとなく成り行きでロックバンドの話を描いているが、じゃあ今、改めてジャズの話を同じように私生活を投げ打ってある種の使命感のようなものを持って取り組めるかといえば、今の自分には無理だろうと思うことがあった。 自分の音楽遍歴として、まず幼少期…

飽きている

自分が企画、シナリオ脚本、コンテ、等をしたアニメを作っていた。三十分で、作画は完了している。あとは編集や仕上げ作業だけだ。 「飽きている」 それが今の自分の状態だ。 おおよそ一生を費やしても、少なくとも10年ぐらいは自分が第一目的として責任感…

イスラム教について思うこと。

イスラム教の文化圏の人を西洋諸国や日本が移民として受け入れる流れになっているようですが、それについてちょっと整理するべきことがあるように思うことがあります。 イスラム教の教義を環境も気候も違う他の風土や文化圏にそのまま持っていくのは流石に無…

社会はしょせん人が動かしている。

インターネットを見ていて思うことがある。「声を上げよう」「社会を変えるように声を上げよう」と、様々な虐げられている分野の人が声高らかに意見をいうようになった。意見というよりは、「現状のここが気に食わない、不備と感じるから改善して欲しい」と…

火星の大地の写真をデスクトップ背景にしたらQOLが上がった。

NASAが公開している、無人探査機が火星上で撮った火星の大地の写真をデスクトップの壁紙にしているんですけど、 psiupuxa.com 超~~~~~~~~~~いいっすね! この写真の土地は実在して、でも、文字通りの「前人未到」ってところに大変……なんというか、…

人類が何者なのか、判ってしまった。

3日前ぐらい。 どうして人間は「こう」なのか。諍い解り得ないのか、分かり合うには他者の尊厳を侵害や制限をせねばならず、どうしてかくも集団としてこう、「よくできていて」「不自由なのか」ということを発端として考えこんでいたら、その結果として、「…

オーディオブック

アマゾンを経由してオーディブルというものを試してみました。 書籍の内容を朗読してくれるアプリというものですが、これはすごく革命的だなと感じました。画像制作系の作業をしながら、耳では同時に書籍の内容をインプットできるのです。 たったそれだけな…

善意で敷き詰められた真綿のような世界

インターネットの片隅に投稿された誰かの匿名の投稿。そこに羅列される善意のアドバイス、善意のコメントにクラクラした。「あなたはこうやったらふつうになれるんだよ」「社会人とはこういうものだ」「そういうことは言っちゃいけない」 そういう感情は「い…

馬って自由な乗り物なんだなあ

西部劇の映画を見ていて、馬が未舗装道路もなんのその、はだか山を縦横無尽に駆け回る映像を見ていて少し知見を改めた。 そうか、車が行けないところでも、馬は自在に行くことができるのだ。 もしかしたら、車輌が道路を行きかう現在よりも、馬にのってそこ…

自殺について。

たしか8年前のことだったと思う。 ある漫画家さんが31歳で自殺したと報道された。 その漫画家さんの公開ミニブログを覗いたところ、当時ミニブログはそのままに残されていた。今はどうなっているかは知らない。 特に当時の自分には「自分は怒りを原動力に…

目標が定まらない

アニメが完成したあとなにをしようかなあというのがいまいち見えてなくて、 漠然と考えてはいたんですけれどどうするべきか答えは決めていません。 あ、今これ書きかけの歌詞なんですけど、こういう平坦な気分な時に見ると、「あっ、良いな…。」って思います…

見渡す限り人間の痕跡だらけの世界に眩暈がする。

多分それは色鮮やかで美しい眩暈なのだ。 右を見れば「人間」左を見れば「人間」モニターを見ればモニターの向こうへ「人間」外へ行けば野山に行かない限り「人間」 どこを見渡しても人間の痕跡がする。 あまつさえ、人間の生活圏のことを「世界」と何の疑い…

最近、日本語ネット圏において、書かれたことを鵜呑みにする人が増えた気がする。

最近、日本語ネット圏において、少し以前と違う変化…というか、違和感を感じることが増えたような気がします。 ネット上に上がってる一語一句を「事実の伝聞」であるかのように飲み込むかのような言説が非常に増えたように感じるのです。 例えば、大学などへ…

自分で思っているより人間を好きではなかったんじゃないかと思う。

自分で思っているより人間を好きではなかったんじゃないかと最近思うことがあった。 自分では比較的誰とでも話せるほうだし、誰と喋っていても比較的有意義な時間と感じるし、これといって人嫌いというわけではないと思っていたのだけれど、 たとえば、同じ…

キュビズムの本当の意図した所は、デジタルが存在しなかった時期の3dモデル概念を説明した四面図なんじゃないか

ピカソのキュビズムって芸術としての新表現というより、 紙上で表現できる3Dの製図(四面図の情報量を増やして、スペースをコンパクトにまとめたもの)として認識すると、すっと呑み込めますよね。 みたいなことを数年前に思いついたので、この機会にシェア…

SFをみるとしばしばテレパス(脳内通信)という描写を見かけるけれど、実際それを実現させるには我々は既にリアルタイム通信に飽きている気がする。

よく、サイエンスフィクション等の中で、未来技術として「瞬時に他者と思考を共有できる」テレパシー的な脳内通信技術が描かれるのを見かけます。 そこではそれらの技術は「心地よいもの」「明るい未来をもたらすもの」と、(作品の主人公らの思惑は別として…