荷内思考開発所

ありがちなことばでありがちなことものを考えてみる

2014-01-01から1年間の記事一覧

中東はほんとうに危険地帯なのだろうか―平穏な毎日がふと崩されるという瞬間

なんとなくではあるが、日本は安全、中東は危険 というイメージが日本人には定着しているように伺える。 シリアにしろパレスチナにしろ、日本の報道だけを見ると、あたかもそこがいつも紛争の起こる危険地帯であるかのように見えるのは、それは勿論そう感じ…

当たり前だと思っていたことが突然なくなる現象とその予兆。

気に入っていた服のメーカーが、トレンドに合わず、消えた。 数年前は当たり前のように買えた物が、もう買えなくなってしまった。 それは、まあいいのだけれども。 出版業界が斜陽と聞いて、当たり前のようにスルーしている自分がいる。 出版業界に体力がな…

リアルタイムで流行の映画・音楽等々を追うメリットについて

僕は、流行のものにあまり関心を持てない性分で、あー面白そうだなー、と思いつつ、興味を持つの自体を先延ばしにしてしまう傾向がある。 しかし、別にそれが嫌いとかいうわけではないので、そのコンテンツが多くの人から忘れた頃に、ふと手にとってみて、鑑…

時間とわがまま

実を言うと、漫画を読んだりアニメ鑑賞が趣味という人の気持ちがさっぱり理解できない。 外から与えられた物語というのは不自由なものである。 始まりも終わりも自分で決められないし、時間を拘束される。 僕は決まった時間を拘束されるのは死ぬほど嫌いだ。…

思っていたより、強烈な刷り込みだった―。アポロ11号の月面着陸の歴史から

今まで全く疑いもせず、アポロ11号は月面に着陸し、人類は当時月に降り立ったのだと漠然と信じていた。 いや、それを否定する人の存在は知っていたが、むしろそちらのほうが根拠をでっちあげている感じていた。 キューブリックの2001年宇宙の旅をみて、196…

現代人の考えるSF

ってのを書きたいなあと。 たとえばサイボーグをテーマにするにしろ、 多分石の森SFや士郎正宗の時代より、もっと身近な感じになると、思うんだよね。

割と冗談じゃなく、今の日本のマンガ・アニメはジャパニーズ・モダン・浮世絵だと思っている

ジャパニーズ・ガラパゴス・ウキヨエ その流通している文化圏の当事者は決してそれが独自の文脈による洗練されたデフォルメ技術だとは、気付かないような、エンターテイメント文化。それがジャパニーズ・ウキヨエ とすると、現代のマンガアニメゲームなどは…

どうして創作論は人気を集めるのか

創作論とは、妙に、あまたの人々の関心を引くらしい、不思議なコンテンツだ。 個々の小説といったコンテンツ自体よりも、むしろ『どのように作家は物語をつむぐか』という方法論のほうが人気なんじゃないかと思えるほどである。 それは、多分、作中に『神が…

人生において挫折もどん底も経験したことがないです

自分で、挫折経験がある、とか、どん底を経験したっていえる人は、 よっぽど大変なことを経験したんだなあと思う。 僕は自慢じゃないけれど今まで生きてきて挫折もどん底も味わったことがない。 というか、何を持って挫折というのか、どん底というのかがわか…

インターネットで先人の知恵を借りる

あまりにも目先の課題のやりたくなさに電脳の海を逃げ回っていたら、 興味深い記事を見つけた。 効率的な単位の取り方 : くだらん日本の私(雑記帳) 研究で承認を得ること : くだらん日本の私(雑記帳) なんだ、僕のことかと思った。 ただ、一つ、僕が違う…

究理学と広がる探究心 社会不適合者

僕はもともと、子供の頃から、作品制作と真理の探究以外に興味を持たなかった。 それを究理学と子供の頃に僕は名前を付けたが、その、究理学と創作に必要な事象以外には、笑えるぐらい一切興味がなかった。 というか、今でもそれにしか興味がないし、結局そ…

普通のレールを降りてしまう 自発的に

自分で言うのもなんだが、僕は今のところいい具合に「エリートコース」のレールに乗ってきたと思う。 いい大学行って、いい研究をして、そして、決してコミュ障にならずに、色んな人たちと会って、幅広い知見を得て。 当然のごとくこれからも仮面のように、…

ウィリアム・マクニールの 世界史(上) を読んで

興味深い事柄だらけだった。 お前の歴史知識ってそんなものだったのか、と呆れられそうだが、 実際古代史を体系的に学んだことはなかったのでいろいろ新鮮であった。 このような内容が、高校の世界史の範囲として扱われているのなら、日本の高等教育も捨てた…

ジョブワーカーとプロフェッショナル

世の中にはジョブワーカーとプロフェッショナル気質の二つしかない、って一般には思われているし、基本的な社会の仕組み―あるいはその歯車の中で生きる人間の用意された身分・立場―はそういう風に出来ているにできているらしい。 うすうす感づいていたけれど…

興味、という単語の齟齬。

僕は自分自身ではそれほど浮いているとか変人だとかは思わないんだけれども、 たまに人と話してて「どうもかみ合わないな、うまく伝わらないな」と思うことがある。 その一例が、「興味」とか、「面白い」という単語の用法で。 あることに対して、もう興味が…

ダヴィンチは天才だったか-生まれる時代を間違えた技術者の末路について。

ふと、レオナルド・ダ・ヴィンチについて考えた。 彼は確かに多才である。たったひとりで、ありとあらゆる方面の知的好奇心を持ち、それらの現象について洞察した大量のアイデア・スケッチが残されている。 そして、人々は彼の業績を褒め称える。ただの芸術…

自分がわりと望んでいたはずの、仕事がなぜかつまらないという 戯言。

まずはkasakoblogさんから引用 好きなことを仕事にすると、かえってキライになるという勘違い : つぶやきかさこ 僕は子供のころから憧れていたもののうち一つと今非常に近い業界にいるのだが、 非常に倦怠感に襲われていて、やる気も起きず、調べもせず、 な…

雑感。 五分歩けば金の音にあたる

ここ数日~ないし今月に起きた日々の記録: (という名の公開処刑/というほど強い語を使うべきでもない何か) ○自分にいい訳をしても仕方がない ○インターネット/世界からの連絡のwebから自分を断ってみると、 それはそれで元気になるという事実が判明 ○ごは…

【雑感】2・3年来続けていたtwitterのアカウントを消した。

さきほど、二・三年ほど続いていたtwitterのアカウントを消した。 特に理由らしい理由は無い。 あるとすれば、それは、マンネリ化の進行と、自分のつぶやきの不毛さに自分自身が飽きたということだろうか。 そのアカウント上では、ある種のキャラクター(?…

日本のマスメディアの報道方法はなぜワイドショー化するのか~無意識のうちの親近感という戦略

ところで、最近の日本のマスメディアの報道傾向について思うことがあるので、今日はそれについて記そうと思う。 最近、発生生物学に関する新発見をした研究者が話題になっているが、彼女への日本のマスコミの扱いがちょっとひどいと、逆にネット上で話題にな…

クリエイターのデビュー方法論~ご近所応援タイプと雲の上崇拝タイプと。

友人と、今の時代に、進出のクリエイターが作品を世に出して多くの人から知ってもらうにはどうすればいいかについて話をしていて、面白いすれ違いがあったので、忘備録的にこちらに記してみようと思う。 まず友人(以下、S)は、小規模な作品をweb上にどん…

どうしようもない倦怠感に焦がれ

僕はちょっと人とずれている。 どうしても素直にこういうのは記述できないのだが、それだからこそ嘘つきなのだろうなあ。嘘つきは小説の始まり。 多分需要はどこかにあるし、どこかしらこういう要素をはらんだ読みものが求められている、というのはわかる。 …

フーコーとヴィトゲンシュタイン(そもそも取り扱っている対象の違いについて)

曖昧な知識で覚書することは、不勉強を講習に晒すようなある種の恥のようにもかんじられるけれども、しかし、アウトプットしないまま自分の中で溜めておいても、それではなかなか進展しない(本業ではないので、あまり触れる機会がない)気がするのでここで…

時間の感覚が周りと合わなくなってきている

普通に週5で企業に勤めている知り合い。 自由業といえば聞こえがいいがフリーランスで昼夜逆転している知り合い。 学業に縛られた、そして守られた生活を送る若い知り合い。 僕の今の時間感覚は、彼らのどれとも合わなくなって来た。 上記のどれもが、ルー…

ちょっとブログを書いている余裕がなかった

(タイトル)>と思うときこそ、きっと文章は書き続けていくべきなんだろうと思う。(承前) ……と、妙な書き出しからはじめてしまったが、あけましておめでとうございます。 きっと以前のブログの趣旨(=何でもいいから日本語の練習のためにブログヲ継続す…