実を言うと、漫画を読んだりアニメ鑑賞が趣味という人の気持ちがさっぱり理解できない。
外から与えられた物語というのは不自由なものである。
始まりも終わりも自分で決められないし、時間を拘束される。
僕は決まった時間を拘束されるのは死ぬほど嫌いだ。
ある時間ずっと「何かをするためにここにいなければならない」と宣言されることがとても嫌いなのだ。
結果論として、時間を注ぎ込んでしまうことは別に嫌なことではない。
ただ、時間を注ぐかどうかの決定を「他者によって指定される」ことが嫌なんだと思う。
映画は2時間で終わるから、大した損失でもないと思えるので、とっつきやすい。
アニメ漫画はちょっと長すぎると思う。
もちろん、気に入ったものの続きを見たい、と思った時に続きがあるのは非常にうれしいことなのだけれど、アニメ漫画はその点も不自由で、「ちゃんと、終わりが設定されている」
そりゃあ商売なのだから当たり前だと思う。なんだろう、形式に固執しすぎて、「一定の長さで、一定の期間で、終わる」ように出来ていると感じるのだ。
「終わってしまった作品」は、終わりなのだ。
待てどわめけど、終わりは終わりだ。
ファンアートはもはや別物である。
僕は鑑賞者に決まった時間を要求しない芸術を鑑賞するのが趣味だ。
絵画とか、あるいは、短い音楽とか。 みたい時にみて、みたくなくなったら、辞める。
その主導権はこちらにあって欲しいと思う。つまりわがままだ。