荷内思考開発所

ありがちなことばでありがちなことものを考えてみる

実は、完全新発想による新技術を用いたアニメを作っていました。

こんにちは。おひさしぶりです。

 

実は、僕が先日から述べていた挑戦というのは、自主開発したまったく新しい発想によるフルCGのアニメ制作のことだったのです。

 

大学院の専攻は、全く違う数値計算を用いた理学に値する分野でしたが、そのなか、進路を自主変更して、『アニメの革新的な新技法に関する技術開発』兼『そのプロモーションとしての個人制作の30分アニメ制作』を日々つとめているのですね。

 

自分で革新的な新技法っていっちゃうのはすごいな…と思われるかもしれないんですが、すごいんですよ。

すごいポイントは以下になります。
1)省エネ化 (アニメ作画にまつわるどの過程が省略されるかは秘密です)

2)アニメーションの熟練者ではなく、絵をある程度自在に描ける(=ストーリー漫画を違和感のない作画で描ききれる程度)のイラストレーターなら、アニメーション熟練者でなくとも誰でもそれなりの違和感のないぬるぬる動きを作れるようになります。つまり、アニメーターの裾野が広がります。

3)( 2)とも連動しますが、)いままで超絶技巧といわれた類の、カメラを自在に回しつつ、歩く/走る/日常動作などの複雑な動きを、作画を崩さずに比較的誰でも容易に作れるようになります。


この段階まで私の技術は完成していまして、すでに特許出願に向けて動き始めております。逆に言ってしまえば、特許出願を見据えているので具体的なことは審査が通るまで(安全のために)何も口に出すべきではないのですが、今ちょっと困っていることがありまして。


というのも、資金を何らかの形で集めようとし始めまして、まずは、資金規模が小さいアニメ制作という形で資金を集め、(そこで、余剰に集めた分をソフトウェアのプロトタイプ制作に宛て)ようとして動いているのですが、これがなかなか難しいくてですね…。

特許出願云々の面をうまくディフェンスするために、ほんとうは技法面には具体的に触れないに越したことはありません。
しかし、そこを伏せて、とりあえず技法に関して何もふれずに、『ただアニメを作っています』と、たとえば通りすぎた人に私のアニメのPVを見せてみますと、『ああ、よくみる普通のTVアニメみたいなアニメだね。』という感想を抱かれるだけで終わってしまうんですよね。本当は新技法なんだよ、って言いたくなってしまうんですが、言おうかどうか迷ってしまいます。

そこで、『実はこの量を一人で作ってるんですよ』というと、『ひとりで…!凄いね…!(すごい量を一人で作っているものだ…!)』みたいに、手描きや、白紙に一コマずつ描いていく従来技法のまま、ものすごい量を根性でこなした努力の人、のように捉えられ、ここで話が終わるんですよね。努力を評価してくださることは、それはそれでありがたいことではあるんですけれども、実のところ正確ではなく、だいぶパソコン作業による作業の省エネ化を行っております。この辺、具体的に言うと、自分の首を絞める(特許出願のアイデア的な意味で)だけなのであまり詳しくはいえないんですが、まあ、一枚一枚全部白紙から書き起こすよりははるかに省エネ化が出来ているのは事実です。
(ただ、省エネ化したところで、動き回る30分アニメを一人で作りきるのは大変なこと自体は事実です。このあたり、表現が難しいですね…)

つまり、何も言わないと普通のアニメに見えるようで、それはそれでCG特有の違和感がないようだ、という面では非常にありがたいことではあるんですが、
私が何も言わない限りは、本当に分からないみたいなんですよね。
その、「気付かれない」ということがいい風に働いているかどうかが、資金を集めようとしているにあたってまったく注目度を集めていない現状としては悩ましいところではあります。


あと、私はアニメーターの下積みはこなしておらず、数冊の技法書で独学したのみです。
従来だったらアニメーターは下積み何年…というレベルで、『頭の中の絵や動きを完璧な正確さで紙に書き落とせるほどの非常に卓越した作画力』を鍛錬する必要がありましたが、私の開発した技術では、そのあたりをすっ飛ばして、『普通にストーリー漫画を描ける程度の画力』があれば、多少の絵の不得手があっても充分になめらかにうごくTVアニメのようなアニメーションが作れるのですから、そういう意味でも私のアニメ技法はとても価値あるものかな、と思ってます。
つまり、裾野がとても広がるんですよね。

 

特許を完全に押さえて、デモンストレーションのためのプロトタイプソフトウエアを用意する段階までいけば、どこぞの研究室なり、私のいた大学の別の学科の研究室なりと連携してプロジェクトとして進めていけば画期的かなあ…いかようにもやり方はあるかなあ……と思うんですけど、今の段階ではなにぶんオープンに出来ないのが心苦しいところです…。

 

なので、『面白い30分アニメを作ります!』というところを最前面に出して、いまのところプロモーションしている方向なのですが、どんなにシナリオに自信があろうと、これはお金を集める手段として困難だろうなあ…ということが想像に難くないのです。(とはいえ、動いてみないことには何も分からないので、クラウドファンディングを行うことにはいたしましたが…)

 

まあ、プロモーションとしての30分アニメと表現してしまうと、まるでシナリオはどうでもいいかのような風に見えますが、もちろん個人的には私の作品はめちゃめちゃ面白いと思っていますよ。ただ、もちろんシナリオには好みがありますので…。
(……一応、諸条件により連載には至りませんでしたが複数の青年漫画誌で担当がついてたことがあるので、まあまあ面白い漫画はかける自負はあります。)

 

まあ、全体的に冗談みたいな経歴ですがほんとです。


そういえば、先日このような記事を見つけましたが、

www.itmedia.co.jp

可能性というよりは、私の技法としてはここで描かれているいくつかは実現済みです。

まあ、それは完全に正確な表現ではなく、私はディープラーニングによる制作の省エネ化をおこなったわけではありませんが。

……というのも、こちらの記事は、ディープラーニングを脅威にしているようですが、それは何段階も後の話で、『機械を用いてアニメのクリエイティブではない作業を代替させる』ことにおいて、最初からここまで話を飛躍させる必要はまったくありません。

自動着色等が最近はやっているようですが、あれは科学技術者側としては試みとしては純粋に面白いですが、クリエイター側としては、いきなり機械に、『何が正しいか』を判断させて、完成品をいきなり出力してもらう必要はないわけです。

私は、『何が正しいか』を、考え、判断することが、AI化時代に最後まで残される『人間特有の仕事』になると思っています。

まあ、これは私の考えであって、少々脱線いたしましたが、
つまり、今は段階として、『紙に一枚一枚動きをかいて人的リソースを駆使してパラパラ漫画を作っている』段階なのに、次の段階として、『設計図を描いて機械に読み込ませたら完成品が出力される』段階を想定するのは、ステップとして飛躍しすぎなのです。

これは、たとえば輸送手段の発達史で例えれば、人や驢馬が荷物を背負って輸送している完全にマンパワーの時代に、次の段階として車輪の発明をすっとばして、いきなりカーナビつきのガソリン車を想定しているようなものでしょう。

まあ、というわけで、私の革新的新技法というのは、もっと人工知能ともいえないような低級なアルゴリズムで、その驢馬とガソリン車の間を埋める、馬車や人力車ぐらいに値するようなものでしょうか。

それでも充分、(既存技法の代替勢力としての)馬力があるな、というのが私の感想です。

 

競合他社がいないのかといえば、いなくはないですが、海外ソフトが主流で、国産のソフトで同じ発想で開発している大手ソフトウエアはありません。(完全に同じ発想ではないですが、類似の発想による簡略化を想定した個人開発者さんはいらっしゃるようです。)



何でこんなことを急に言い出したかといいますと、実は3月から、こちら私の自作アニメの制作費(兼アニメ制作ソフトのプロトタイプ制作費)をクラウドファンディングしようと動き出しているのですが、私、いままで大学院にこもっており(しかも理学)、エンタメ業界の伝手があまりないため、びっくりするぐらい注目されてないんですよねー。

上記の通り、(私にお金が集まれば)アニメ制作ソフトウェアのプロトタイプを作りたいので、なるべくお金を集められた方が、多くの皆様にとってwin-winかなと思うんですが、このままでは、『無名クリエイターがなんか個人で頑張ってる企画』として、気付かれずにスルーされて終わりそうな気がしてます。まあ、そんな予感当たって欲しくはないですけど…。


ほんとはここは、クリエイターとしての自分とは距離を置いて、書きたい話題を気楽に書く場所にしておきたかったんですが、クリエイターとしての私は知名度が高いとは言えず、どうしたもんかなー、このままじゃ土俵に立てずに企画ぽしゃるしかないのかなー、せっかくいいもの(=新技法による国産のアニメソフト開発)つくりたいんだけどなー…という感じで、少々スタンスを変えてちょっとここに述べてみた形になります。


(プロモーションサイト?やSNSはありますが、まだここにつなぎたくはないですね…まだまだ、制作物とは切り離して好き勝手なことブログを書きたいですし…。
まあ、今後も注目度はあがらず注目ゼロだったらここにも紹介せざるをえなくなりますが… そうならないといいなあ……)