荷内思考開発所

ありがちなことばでありがちなことものを考えてみる

零落(著:浅野いにお) を読みました。 昔は作者のファンだったなあ、と、今は変わったなあ、と。

こんにちは。

久しぶりに本屋さんで浅野いにお氏の最新作、『零落』を手に取り、購入して読みました。

 

昔は好きだったけれども、今読むとその感覚が分からなくもないものの、といっても、完全に同意することは出来ず、おそらく自分が、「変わったのだなあ…」と思い気付かされました。

 

半分ぐらいわかるんですが、半分ぐらいはわからないといいますか。

以前はわからない感覚が合ったらわかろうと理解を試みていましたが、

いまの感覚に忠実なところを言えば、

描かれている気持ちのうち、わからないものは、多分今の自分にはわからなくてもいいものだから、わからないものはわからないままでいいかな、という感じ。

 

それでは。

若さゆえの勢いという価値

今年、2017年は自分にとって二十代前半に突っ走ったことの尻拭いをしている年でした。

私がいまいち今うまくいっていないのは、「本来40代50代になってキャリアをつけて業界での立ち位置を身につけた人」がようやく手にできる仕事、ポジションを若いうちからいきなりショートカットしてやろうとし、それゆえの信用が築けてないから、なのですが、

当時の直感よろしく、「今突っ走らなくて、『着実に』やろうとすると、できなくなる」未来がなんとなく見えました。それが故突っ走ってみたのです。

 

そして、その直感はおそらく正解でした。

二十代後半にして、創作意欲、もといその源泉となる想像力が衰え始めました。

いまからゼロからそういうことを始めようと思うのだろうか、とおもえば、まあ動かないだろうな、という感じがするのです。

 

何で勢いらしい勢いがここまで欠如してきたのかはわかりませんが、「好きなことを全力でやっている」イメージとは今の自分は申し訳ないですがかけ離れています。

 

今はそこまでの勢いがないので、

 

好奇心と想像力、創作意欲は何もしないとどんどん落ちるもので、そのことを身をもって実感できたのは収穫だったと思います。

 

想像力をたくましくする環境って、身の安全が確保されつつ、精神的な充足が完全に満たされていない環境、だと思うのです。目の前を見ていなくてもとりあえず死なないからこそ目の前以外の仮想世界をリアルに想像しても大丈夫、だからといいますか。

 

いまの自分の場合は、身の安全がない以上、仮想世界に逃避しているとどんどん本当に身の危険が迫ってくるので、この世の中は自発的に何かしらアクションをとらない限り、本当にこちらを殺そうとしてくるということをよく知りました。アクション取れば大丈夫なんですけど。

 

よくがむしゃらになって動けばなんとかなる、という話を聞きますが、そのひとががむしゃらになって動ける性格かどうかは「なってみないと何とも判断できない」ので、なんともいえません。あと、がむしゃらになるというのは現実と向き合う、ということなので、現実と向き合っている間は想像世界の思索に費やすことはできません、そういうことです。

 

白状しますとここ半年一年、「自分のための趣味的想像思索や物語づくり」をほとんどしていません。子供のころは、「毎日異世界を想像しないで生きているとか、何が楽しくて生きているんだろう?」と不思議でしたが、いまとなっては、私自身が子供のころ不思議に首を傾げられる対象の「不思議な」大人となってしまいました。

 

 

あれ、年齢関係ないのでは…???

 

どっちかといえば、貧すれば鈍する 案件だなあ、これ

お金の価値の重みについて実感したこと…

私は個人的に思うのですが、アーティストのCDや、アニメの円盤を数千円数万円で買うときって、すごい気に入った作品じゃないですか。

円盤を買うって、相当なことだと思うんですよ。

 

お金っていう指標に直されてしまうと、

お金持ちがアニメに興味なくて払った数百万円に、すごく気に入ってくれた人が円盤を先行購入してくれて払ってくれた数千円数万円にがまったく太刀打ちできなくなってしまうという事実を目の当たりにしてしまって、

自分の場合はレアケースとはいえ、

お金の重み、って時として百倍千倍…あるいはもっと、開いていて、かならずしも一律にならべてそのひとの「欲しい!」を反映したものと評価していいものでも、ないんだな、と思いました。

お金を集めるのが究極的に下手

アニメ『雨上がりの虹』を作っています中野です。

 

お金を集めるのが究極的に下手なので、

クラウドファンディング(目標400万)に失敗し、

事業融資による資金調達も失敗しました。

 

以上です。

【漫画】電子書籍販売開始しました。

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内容紹介



『朝、起きたら身体にぽっかり穴が開いているような気がした―』 (「カラナカ」から)

Web上で公開済みの漫画「カラナカ」を初めとする、
身体の底から渦巻くような不思議な感覚世界を描いた短編漫画作品集 三編+αを電子書籍でお届けします。

一緒に覗いてみませんか、人間の心の奥底の深淵を―。 (全134p)
 
《カラナカ》(殻中)40p

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《世界の終わりと七日間》53p

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