荷内思考開発所

ありがちなことばでありがちなことものを考えてみる

リアルタイムで流行の映画・音楽等々を追うメリットについて

僕は、流行のものにあまり関心を持てない性分で、あー面白そうだなー、と思いつつ、興味を持つの自体を先延ばしにしてしまう傾向がある。

 

しかし、別にそれが嫌いとかいうわけではないので、そのコンテンツが多くの人から忘れた頃に、ふと手にとってみて、鑑賞し、そして新たにそのよさに気付いくこが多い(遅い)。

 

つまり、コンテンツをたしなむテンポがワンテンポツーテンポ遅いのであるが、今までそんなにそれ自体について気にしたことがなかった。

 

ブームの最中であろうとなかろうと、そのコンテンツの質自体は変わらないはずだが、僕は最近、ふと、そういえば、好きになる作品の作者が死んでいたり、バンドが解散済みだったりすることが多いなあ……と思ったのだ。

当たり前である、僕は、「過去のもの」を漁っていたのだから。

 

作品の体をなしたディスクの中身はそりゃいつだって変わらない。何年後購入しようとデータの質は不変だ。

しかし、希望の有無が変化する。その続編を期待すること自体が、「もう、更新されなくなった作品群」からは許されない。

 

僕は、非常に「期待するモチベーション」の低いディスクの消費方法を自ら選択していたんだなあ、とふと思う。

 

その辺、肌感覚で分かっているから、多くの人は、「今」にこだわった作品の追い方を選択するのかもしれないなあ、と思う。