荷内思考開発所

ありがちなことばでありがちなことものを考えてみる

創作の倫理観についての問題には肩入れしにくい 1

昨日あたりから、ある件をもとに、写真から絵に起こすことについてのトレス・パクりについての話題が持ち上がっている。

おおまかな筋はこうだ。

ある人が頑張って撮った写真をもとに、別の人が無断で模写をして、それを写真を撮った人に無許可で公開・販売した(しようとしている)。それを知った写真撮影者が怒りをあらわにしている、と、まあ、おおざっぱにいえばこのような話である。

 

僕はこういった著作物の取り扱いのような話題が持ち上がった場合、今まで、明確に断言できる、使用規約を守っているかどうか以外のことについては、だいたい沈黙を貫きとおしてきた。

今回の件では、写真撮影者が、「自分の撮影した写真の利用は禁止している」と明確に宣言していることから、模写した相手がはっきりと「あなたの写真を使いました」と宣言してしまったら、それは黒になるが、さて、そのような「利用を禁止」という項目が元サイトの方になかった場合、この件はどのような扱いになっただろうか。

 

おそらく、その場合でも、同様に訴えられ、炎上したような気がする。

 

しかし、それに対しては、ある種の理不尽さも垣間見えるのだ。

理不尽というよりは、論理の不明確さ、すなわち、「模写は悪か」ということである。

(次の記事へ続く)